「派遣は住宅ローンが組めない」という現実

今日、新築の若者宅を訪問した。政治には興味がないという彼だが、給料については大幅アップしてほしいという強い願いを話してくれた。
彼は3年前、住宅ローンを使用するために「正社員」になり、家を購入したと言っていた。若者に見えたが、まもなく40歳になるという。給料は月給20万円。昇給はあるが5000円弱。このままの給与体系で計算すると60歳の定年まで働いたときの月給が30万円だ。様々な手当が付くから実質は少しは変わるだろうが非常に少ない。
まだ子どもはいないという。借金を返すために働き続けなければいけないと言っていた。

私はあまり考えていなかったことだが、「派遣社員は住宅ローンを組むことができない。だから正社員になった」という台詞。

この台詞は私にとっては衝撃的だった。いろいろ考えたが、貸せる側の銀行からすれば当然の考えだ。返してもらう担保が必要だからだ。
「頭金が2割あれば貸してもらえる可能性あり」とインターネット上に記載されていた。2000万円の借金なら400万円。これは大金だ。
非正規は本当に住宅ローンが組めないのか? 日本の若者は5割が非正規だ。普通の若者は現金を2000万、3000万円を持っているわけがない。住宅を購入するためにはローンを組む必要があるだろうが、それができないとなれば「非正規」は「非道な働き方」だ。

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