〈１〉　朝，来客が来て、家で一緒に作業をし、あわてて外出した。部屋の中にみいが居るものとばかり思って部屋を締め切って出たが、みいは、廊下に出てしまっていた。
そのことに途中で気づいたが、もうどうしようもない。

みいのトイレは部屋の中、廊下からは行くことができない。
みいは初めての空間に隔離されてしまっていたのだ。
廊下は階段につながっていて、２階は全開になっている。

家に帰ってみいを呼んだが、居間からの返事はない。
それならばと思い、二階へ上がって「みい、みい」と呼ぶと、どこからか、かすかにみいの声が聞こえた。必至で呼んだが返事の方向が定まらない。
散らかっている物置スペースの方向から声が聞こえた。必至で呼んだら、ようやく姿を現した。
じょうずに捕まえようとしたが、みいは気にくわないようで、捕まえら れたことと相まって、わが両手の中で暴れ出した。とにかく階段を下り、居間までは連れてこようとする私とみいの格闘。なんとか居間に抱いてきたが、引っかかれてしまった。
部屋に戻って、私は一安心したが、みいはご機嫌斜め。呼んでも近寄ろうとはしなかった。
しかし、みいはすぐトイレに向かいおしっこ。ずっとがまんしていたのだろう。これには感心した。
みい、おりこうさん。

〈２〉　午後も外出してきたが、日中はテレビの後ろの定位置で昼寝をしていたようだ。夕方からはようやく落ちついた。