会計事務所で働いている友人と話をした。政治経済の話は初めてだった。
「諏訪地方の企業はアベノミクスの恩恵を受けていますか」とたずねると、
「だめですね」
という返事。会計事務所の方がそう感じているのだからやはり景気が良くなっているとは言えないのだろう。
いきなり「昨日、志位さんの質問をみんな見たよ。ああいう質問のできる議員が増えないといけない」と志位委員長の質問を高く評価していた。特に「最後に提案した最低賃金を上げること。フランスの例がいい」と言っていた。
私も昨日はテレビ観戦をした。今までは40分くらいで終わっていたのでそんな感覚で見ていたが、2時20分から始まった質問は4時半になっても終わろうとしない。終わったのは5時。1時間40分もの質問時間だ。党の議席が増えた結果だ。選挙での躍進が、国民の立場で詰めた議論ができることを実証したものだ。本当に良かった。
質問が終わった後、志位委員長も、安倍首相と塩崎厚労相を詰め切ったと思ったに違いない。
二番目の「残業時間に上限を設け、法律で縛る」という提案の趣旨。「残業週45時間以内」という政府の指針の根拠は、健康で働き続けられるための休息時間の確保にあることを指摘したことは重要だと思った。
三番目の、最低賃金引き上げの提案は「引き合いに出した事例といい、アメリカやヨーロッパの事例といい、説得力のある提案であった。
志位委員長の質問はすべてにわたって、理にかなった、事実に基づく追求と提案であり、さすが党の最高責任者の質問だと思った。
それに対し答弁に立った塩崎厚労相と安倍首相は、自らが提案しようとしている法律について、質問に対してまじめに返答ができず、関係ない内容をだらだらといい、同じ内容を繰り返ししゃべることに終始した。この質問を聞いた人はどちらが理にかなっていたか、一目瞭然であったに違いない。